たまには「サイクル」も
ブログタイトルを「サイクル&オラクル」にしてからオラクル関連の記事ばかりを書いているので久々に自転車関連の記事を書いてみる。
ちょうど1ヶ月前にブロンプトンという英国生まれのフォールディング・バイク(折りたたみ自転車を買って以来、その面白さにすっかりはまっているのだが、今日は昨年9月5日に初めて100Km超えをした三浦半島をブロンプトンでゆっくり回ってみようと思い出発した。
三崎口駅までは輪行で
ブロンプトンのいいところは輪行がとても楽だということだ。走行状態からゆっくりやっても3分ぐらいで写真のような状態にすることができる。展開も同じくらいの時間しかかからないので電車に乗せるというハードルがものすごく低い。
今日は、自宅からJR藤沢駅までの3km強を走った後、藤沢駅から東海道線に乗った。隣の大船駅で乗り換え横須賀線で逗子へ。JR逗子駅から京急新逗子駅は歩いてもそれほど時間はかからない距離だが11kgのブロンプトンを担いで歩くのはやや辛いところがあるので、展開して4分自転車をこぎ新逗子駅で再び輪行態勢に。
新逗子から電車に乗り、金沢八景で乗り換え三崎口まで行く。横須賀線の鎌倉駅でどっと降りてからずっと車内はすいていたので大きな荷物を抱えながらも座って行くことができた。
乗り換えが3回で、そのうち1回は展開収納を行ったので、かなり面倒なはずなのだがブロンプトンではあまり苦にならない。
自宅を出てから三崎口まで1時間45分くらいだったが、昨年の9月はロードバイクで3時間位かかったことを思い出す。
コースはガイドブックを参考に
コースは「新版 神奈川・伊豆・箱根・富士 自転車散歩」に載っていた三崎口駅をスタート/ゴールとする約30kmのコースで、前日に「ルートラボ」でコースを作ってiPhoneの「Runtastic Road Bike PRO GPS サイクルコンピュータ」で使えるようにしておいた。
ロードバイクのようにスピード重視の自転車ではないので、急坂があれば押して登るし、今日はできるだけ景色を楽しみながらゆっくり走ることにした。
三崎口駅からしばらくは単調な登りが続くが、ブロンプトンは6速しかないにも関わらずグイグイ登っていく。マウンテンバイクほどではないが少々の坂であれば全く苦にならない。
油壺付近の景色に見とれる
三崎港を一気に目指すのではなく、途中西に向かって油壺方面の海岸線に沿って走る。この近辺は写真のようなヨットハーバーが続き外国の景色を見ているようだ。ここは神奈川県の景勝50選にもなっているらしい。
一方こちらは三崎漁港。多くの漁船が並んでのどかな風景が続く。ここも癒やされる景色だ。
城ヶ島へ渡り昼食
三崎港付近には観光客相手にまぐろを食べさせる店が多いが、今日の第1の目的は城ヶ島にある知人に教えてもらった「しぶき亭」という店でマグロを食べることにしていたので、橋を渡って城ヶ島へ行く。
城ヶ島大橋は乗用車であれば通行料を徴収されるが、自転車はダダで渡ることができる。橋からの眺めもよいしちょっと得した気分になれる。
しぶき亭はサイクリストの味方
「しぶき亭」はホームページに書いてあるようにサイクリストにとって優しい店だ。店の外にはバイクラックが置いてあるし、サイクリストだとわかるとゲソ天をサービスで付けてくれるらしい。
ブロンプトンをラックにチェーンで結びつけていたら、店のおじさんが出てきて「今13人のバイク集団がやってきて満席だからしばらく待てるか」と言ってきたので、何分くらい待つのか聞いたら「15分くらい」というので、全く問題ないと答えしばらく店の中で待たせてもらうことにした。
15分はあっという間に過ぎ、席に案内されメニューを見る。
ここはやっぱりマグロ丼だと思ったが、ゲソ天盛り合わせも気になるので両方頼もうとしたら、店のおばさんが「ゲソ天はおまけに付くから、足りなかったらまた注文すればいい」と言ってくれたので、マグロ丼1000円を注文。
考えてみたら朝慌ただしく家を出たので、起きてから何も食べていなかったことに気がついた。
いい汗をかいた後のマグロは最高!おばさんからは味が足りなかったら醤油をかけてと言われたが、その必要はまったくなかった。
マグロ丼は定番メニューだが、マグロカツ定食もボリュームがあって人気らしいので次は試してみよう。
春の三浦半島はのどか
三浦半島の突端には2基の風力発電機が回っている。これは実験施設らしいが風力発電機の下は宮川公園という公園になっている。
天気がいいせいかロードバイクに乗ったサイクリストが沢山走っている。でもフォールディング・バイクに乗っているのは私くらいだ。
劔崎灯台に寄り道をする
(劔崎灯台から太平洋を望む)
9月に来た時は余裕がなかったが、フォールディング・バイクのような小径車はちょっとおもしろそうなところがあれば気軽に寄り道ができるのがいい。
気になっていた劔(つるぎ)崎灯台に至る細い道を行く。途中からは自転車を押していくような石畳の道になるがやっとのことで灯台にたどり着くと太平洋が一望できる。
劔崎灯台は1871年から東京湾の入り口を守っている。今から145年前からだ。
フジトモ商店でお約束のシュークリーム
灯台から戻って少し行くと、台地の上に「ヤマザキショップ フジトモ商店」がある。昨年シュークリームが疲れた体の栄養補給に最適だったのを思い出し同じように買ってしまった。
急遽ショートカット
ここから海岸線まで一気に降りて三浦海岸駅付近まで走ってから三崎口駅まで戻る予定だったが、予想以上にゆっくり走ったのと夕方家の用事があったことを思い出したので、台地の上を三崎口駅までショートカットして戻ることにした。予定を簡単に変えられるのが自転車旅のいいところだ。
キャベツ畑の中の道からさっき通ってきた海岸線がよく見える。
再び三崎口駅へ。距離は28.6kmと決して長くはなかったが充実の2時間だった。
帰りも輪行
帰りは三崎口駅から上大岡駅まで京急線に乗り、横浜市営地下鉄に乗り換えて湘南台駅まで行った。そして湘南台駅から自転車で自宅までこいで帰ってきた。
乗り換えは1回だけで、家にたどり着いのは15時半。休みの日の自転車はいつも暗くなってからやっと家に辿り着くというのがお決まりのパターンだったが、今日はまだ全然明るいうちに返ってくることができた。
輪行でサイクリングに行くというのがこんなに楽しいとは、つまり目的地についてからのんびり自転車で見て回るということがどんなに楽しいか、実際にやってみて実感することができた。
これはやみつきになりそうだ!