日別アーカイブ: 2014/08/20

Oracle Linux 6.5 on Parallels Desktop for Mac OS

私の商売道具

私は仕事で2年前からMacBook Airを使っています。メモリとストレージを目一杯の8GB、512GBにそれぞれ増設し「Parallels Desktop for Mac OS(以下PD)」でWindows 7を共存させて使っています。スクリーンショット 2014-08-18 13.50.16

共有ネットワークモード

仕事で使うOracle環境はWindows側に構築しているのですが、Parallels Desktopのデフォルトのネットワーク環境は下図(PDマニュアルからの引用)のようになっており、Windows仮想マシンはMacOS側とネットワーク・アダプタを共有しているため(ネットワークについてはあまり詳しくないですが、ポートフォワーディングのような仕組みで実現していると思われます。)、MacOSから独立したサーバには見えていません。

共有ネットワークモード

 

すなわち、Windows側でリスナーを立ててもあくまでもWindows仮想マシンの中で閉じていますので、MacOS上のOracle Clientからの接続要求は受けられない仕組みです。

ブリッジイーサネット モード

仮想マシンを独自のIPを持ったスタンドアロン・コンピュータとして構成できないかということでいろいろ調べた結果、PDではブリッジイーサネット モードという構成が可能ということがわかりました。(PDマニュアルからの引用)

ブリッジイーサネット

これを使えば、仮想マシン上のリスナーで接続要求を受け付けられそうです。

Parallels Desktop上にOracle Linux 6.5をインストールする

この機能を見つけたので、前々からやりたかったOracle Linux 6.5 のインストールをやってみることにしました。(あくまでも検証環境ですので自己責任で行ってます。)

OL6.5上にOracle Databaseを構築して、MacOS上のOracle Client から接続するまでを目標とします。

インストーラのダウンロード

https://edelivery.oracle.com/ からOracle Linux 6.5のインストーラをダウンロードします。

ダウンロードページ

登録したアカウントでサインイン

メディアパック選択

Oracle Linux 6.5を選択

ダウンロード画面

V41362-01(.iso)をダウンロード!

仮想マシンの作成

新規作成の方法はいろいろありますが、仮想マシンリストの(+)ボタンをクリックしても追加できます。

新規仮想マシンの作成

新規仮想マシン

続行をクリック

空の仮想マシンを作成

PDではRedhat LinuxやCentOSのように正式にサポートされているディストリビューションであれば、DVDやイメージファイルを認識してインストールできますが、Oracle Linux は「その他のLinux」に分類されるため、まず空の仮想マシンを作成して後からOSをインストールする形になります。(実際はISOフィアルを認識させますが)

「ソースなしで続行する」にチェックを入れて続行をクリック

OSの選択

OSの選択ダイアログで、他のLinux>その他のLinuxカーネル2.6 を選択

名前と場所

名前は「Oracle Linux 6.5」に変更。「インストール前に構成をカスタマイズする」にチェックを入れて続行

ブリッジイーサネット

ここでブリッジイーサネット モードの構成にします。ハードウェアタブの「ネットワーク1」を選択。

種類を「共有ネットワーク」から「デフォルトのアダプタ」に変更、NICの種類は恐らくこの設定でよいはずです。

CDDVD

CD/DVD1を選択

接続先に先ほどダウンロードしたISOファイルの場所を指定します。

CPUメモリ

DBサーバなのでCUPを「2」、メモリを「2GB」に設定します。

クローズボタンをクリックして、続行をクリック

インストール開始

インストールスタート

一番上(Install or upgrade an existing system)が選択されていることを確認し(Enter)

diskfound2

Tabキーで「OK」から「Skip」にカーソルを移し(Enter)

start「Next」をクリック

言語

言語は「日本語」を選択

キーボード

キーボードは私の場合はUSキーボードを選択しました。

ストレージタイプ

ストレージタイプは「基本ストレージデバイス」を選択

デバイスの適用

ちょっと次に進むのをためらってしまうメッセージですが、あくまでも仮想マシンに割り当てられたディスク領域(PDは可変サイズのファイルが作成されます。)の適用ですので、「はい」を選択します。

ホスト名ネットワーク

ここでホスト名を指定します。(私の場合は「oraclelinux6.onefact.jp」としました。)

下の「ネットワークの設定」ボタンをクリックします。

ネットワーク定義

System eth0 を選択し、編集をクリック。

eth0

「自動接続する」にチェックを入れて適用をクリック

この後、タイムゾーンの設定とrootユーザのパスワード設定が続きます。

パーティションの作成

ストレージ構成

次にパーティション設定をディクスに書き込みます。私はデフォルト選択のままとしました。

パッケージ選択

次はサーバタイプによるパッケージの選択です。Database Serverという選択肢がありますが、これはMySQLサーバのことですので注意しましょう。

「今すぐカスタマイズ」ラジオボタンを選択して次に進みます。

デスクトップ

デスクトップ関連は「X Window System」「デスクトップ」「デスクトッププラットフォーム」「汎用デスクトップ」の4つを選択します。

アプリケーション

アプリケーションは「インターネットブラウザ」を選択します。

パッケージインストール中

インストールが始まります。上記の選択の場合パッケージ数は1047個になりました。

インストール完了

プログレスバーが進んでインストールが完了しました!右下の「再起動」ボタンをクリックしてリブートします。

インストール後作業

インストール後1

インストール後の設定を行います。進むをクリック。

ライセンス情報

ライセンス情報

ソフトウェア更新1

2

3

ユーザの作成

とりあえず全部「oracle」を入力します。

2

日付と時刻

Kdump

完了

oracleユーザでログインします。

端末

やっと完了です!図はターミナルを開いたところです。

次回はOracle Databaseのインストール・構築を行います。