女は7の倍数、男は8の倍数
養命酒のコマーシャルで「女は7の倍数、男は8の倍数」というのがありましたが、実に興味深いと思います。
西洋医学が対処療法的に悪い部分にのみ働きかけるのに対し、東洋医学はより根源的な体の仕組みを理解した上での健康の追求という印象を受けます。
そのように単純に割りきって理解してはいけないのかもしれませんが、日本という国には両方の医学に比較的同じ距離で接しているユニークさを感じます。
人生にはライフサイクルがあり、その節目で体に変化があるということを知識として持っておけば、自然の流れに抗うようなことをせずに素直にその変化を受け入れることができると思います。
男女でその周期に微妙な違いがあるのはそれはそれで面白いのですが、私の興味はなぜライフサイクルが存在するのかということに向かいます。
厄除け
まだ20代の頃、職場の40代の先輩が仕事中に急に胸を抱えて苦しみだし緊急入院するということがありました。その先輩とは20年以上経ってから再会したのですが、当時のことに話がおよび、まさに本厄の年に体調を崩したということを聞きました。
そういう経験をしていることと、私の妻が元々非常に東洋の神秘的なことに対して関心が深いことがあり、私自身本厄の年に毎年正月にお参りに行っている地元の神社でお祓いを受けました。
厄年でも大病をせずに今まで過ごせたのは、そのような意識を持っていたことがかなり大きいのではないのかと自分では考えています。
40代から現在の50代に至るまで、東洋的なスピリチュアルな考え方を受け入れている自分があることは疑いのない事実です。
新陳代謝サイクル
ヒトの体だけでなく経済活動や自然現象に至るまで、何らかの周期で動いているという実感があります。そのような意識の中で次のような記事を見つけました。
「新陳代謝サイクル~私達は効果を実感できるまでにどのくらい耐えなければならないのか~」
私が興味をもった部分を抜粋すると
- 私たちの身体の細胞の数は、60兆個である。
- 1日の間に、身体は新陳代謝で1兆個もの細胞を入れ替えている。
- 代謝周期が一番短い細胞は小腸の上皮で、約2日。
- 逆に長いのは骨細胞で90日。
- 見た目には変わらない私たち人間の体は、細胞レベルでは約5~7年でほとんど入れ替わっている。
スパイダーマン3のサンドマンと動的平衡
2007年公開のスパイダーマン3の冒頭で、悪役であるサンドマンが砂から誕生する印象的なシーンがあります。(動画はこちら Spider-Man 3- Birth of Sandman、このシーンの舞台裏はこちら 『スパイダーマン3』CG――何十億粒もの砂をレンダリング)
どんどん砂が崩れているのに逆らって次第にサンドマンがヒトの形になっていくシーンを見て、私は直感的に福岡伸一・青山学院大学教授の「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」を思い出しました。
細胞というのは一生同じものが存在しているわけではなく、どんどん自らを壊しながら再生していくことが生命活動である。というのが福岡教授の主張です。私はこの考え方に共感します。
人生の節目が7年周期で訪れている
私自身の人生を振り返ってみると、大きな節目が見事に7年周期で訪れているような気がします。
これは偶然なのか必然なのか自分でもよくわからないのですが、体のすべての細胞が完全に入れ替わる周期で新しい人生が始まるような気がします。
今年はまさにその大変化の年です。その変化の中での産みの苦しみを経験したりすることも多々ありますが、運命の自然な流れに抗わずに素直に変化を受け入れていきたいと思います。