月別アーカイブ: 2015年9月

初秋の宮ヶ瀬ダムは涼しかった

初めてのヒルクライム

6月にロードバイクを始めてから標高100mを超える山は意識して避けてきたのですが、いつまでも子供みたいなことも言ってられないので、ちょっと高いところを目指してみることにしました。

いきなり標高700mを超えるサイクリストのトレーニングコースとして有名なヤビツ峠も考えたのですが、私のようなビギナーはいい笑いものになるという恐れから手始めとして宮ヶ瀬ダムを目指してみることにしました。

宮ヶ瀬周回_番号付

真夏の格好では寒い!

昨日の雨が上がって、天気予報では昼から日が射すとのこと。天候は問題ないだろうと朝6時45分に出発したのですが、平地でも霧の中を走っているみたいで霧雨を感じます。昼から暑くなりそうだということで上は半袖ジャージ、下はレーパンという真夏の格好で走り始めましたが、涼しいというよりむしろ寒いです。

霧雨がなかなか止まず気のせいか少し雨粒が大きくなってきたように思え、途中で雨宿りをしたくらいです。念のためお天気サイトで雨雲の状況を確認しましたが全くエコーはありません。

路面が少しでも濡れていると滑りやすいですし、ロードバイクは泥よけがないので舞い上がった砂や埃でジャージや車体が汚れてしまいます。

厚木を過ぎて山の方に向かってしばらく走ったところで、トイレ休憩で寄ったコンビニであまりにも寒いので思わずおでんを買ってしまいました。(地図の①)

 

愛川町はキンモクセイが多い?

今回のコースは中津川に沿って宮ヶ瀬まで登っていきますが、ずっと愛甲郡愛川町を通っていきます。

今日は車も少なく穏やかな中ペダルを漕いでいたのですが、時期なのかとてもキンモクセイの香りが漂っています。

途中写真のような巨大なキンモクセイの木を見かけました。(地図の②)道路の反対側からも強烈に香りがします。

キンモクセイの木をやたらに見かけたので、この辺はキンモクセイが有名なのかと思いましたが特に町の花とかではないようです。

車で通っていたらこんな経験もできないでしょう。

激坂始まる

キンモクセイまでは比較的緩やかな登りだったのですが、距離と時間からそろそろ急坂が始まるだろうと覚悟していたところ、その時はいきなりやってきました!

激坂始まる

こんな感じの急坂が延々と続く感じです。この後右前方に登っていきます。なぜか不動産売り出し中の赤いコーンが目立ちます。こんな山奥のどんな物件だろうかとか、しかも「良心不動産!?」(すごいネーミング)とか思わず脱力して自転車を降りてしまいましたが、ここはまだ序の口で初心者には手強い坂が続きます。ギアを一番軽くしても時速10kmも出ない坂は初めてです。

服部牧場で暫しの休憩

宮ヶ瀬ダムの下には県立あいかわ公園というのがあるのですがさらに急坂を登っていくと「服部牧場」という牧場に出ます。

ここにはソフトクリームやジェラートなどが食べられる「アイスクリーム工房カサリンガ」という店があります。着いた時は9時半頃だったのですが、開店は10時からとのこと。せっかく来たのだからと開店まで待つことにしました。

中学生サイクリストの一団も来ていました。最近の中学生はビンディング・ペダルとか普通に使っていてけっこう生意気です(笑)。

券売機でシングルジェラート380円の券を買って、25種類の中から好きなフレーバーを選びます。私は一番人気の「リッチミルク」にしてみました。大汗をかいたのと身体もいい感じで温まっているのでひときわ美味しく食べられました。自転車漕いでも来る価値があるジェラートです。

宮ヶ瀬ダム到着

服部牧場を出て、さらに激坂を登ると宮ヶ瀬ダムに出ます。

宮ヶ瀬ダムの高さは156mで上から見ると目がくらみそうです。この手前に「自転車進入禁止」の看板がありましたが、ダムの向こう側に渡らなければ帰ることができないので、自転車は降りて通ります。

曇っていたのであいにく遠くまで見えませんでしたが、紅葉の頃の晴れている日にまた来たいと思いました。

宮ヶ瀬湖畔からダウンヒル

宮ヶ瀬湖畔をしばらく走りますが景色が素晴らしいです。晴れていればもっとよかったのですが。

そして土山峠から一気にダウンヒルを下ります。標高300mからスピードの出し過ぎに気をつけながら爽快に山を降りて行きます。

厚木、海老名まで1時間もかからないくらいで戻ってくることができました。

家に着いたのが13:00だったのでちょうどいい運動になりました。

BIKE TOKYO 2015参加&藤沢まで自走

BIKE TOKYO 2015

シルバーウィーク2日目の9月20日 日曜日、BIKE TOKYO 2015というイベントに参加してきました。

イベントの詳細はリンクを見ていただければと思いますが、昨年まで「東京シティサイクリング」と呼んでいたのが、米ニューヨーク市の「BIKE NEW YORK」にならって改名したとのことです。

BIKE NEW YORKの参加者は約3万人。片やBIKE TOKYOは1,500人と規模は小さく、東京マラソンほどの知名度はありませんが、今年で15回目とそれなりの実績はあるイベントのようです。

1ヶ月半くらい前に偶然このイベントのことを知り、直ぐにエントリーしました。(参加費は高校生以上6,000円)

コースは45.9km

コースは以下のように東京の中心の一番東京らしいポイントを結ぶ約46kmのコースです。
【スタート】有明(東京臨海広域防災公園) ~ 両国 〜 浅草 ~ 秋葉原 ~ 神保町 〜 飯田橋 〜 大久保 〜 新宿 ~ 初台 〜 代官山 〜 恵比寿 〜 六本木 ~ 霞ヶ関 〜 銀座 ~ 築地 ~ 【ゴール】有明(東京臨海広域防災公園)
※中間エイドステーション2ケ所(墨田区役所、都庁)

BIKETOKYO2015

東京は坂が多い街ですが、このコースは比較的高低差が少なくて初心者に優しいコースです。

実際、ロードバイクではなくいわゆるママチャリで参加している人も沢山いました。

スタートはグループ別に

1,500人も参加するということなので、事前に申告した時間帯別の5つのグループに分かれます。8時から10時まで30分間隔でAからEのグループ別、さらにグループの中での10人ずつくらいに分かれてスタートします。

特にタイムを争う競技ではなく16時までに帰って来ればどんなにゆっくり走っても良いという緩いルールしかありません。

スタートしてから10km過ぎくらいまでは、かなり団子状態になって走るので信号待ちでかなり停滞する感じです。

ニューヨークでのイベントはどうなのか興味がありますが、東京の場合はマラソンほど知名度もなく事前告知もほとんどないので、交通量の多い道路の左端を一列になって走るため、止まっている時間が長く感じます。

50kmもないので、3時間もあれば余裕でゴールできるだろうと計画を立てていたのですが、中間地点の都庁に着いたのがスタートしてからちょうど3時間後くらいでした。

それでも、コースの要所要所にはスタッフや警備員さんが立っていて誘導してくれるので安心して走ることができます。

いろんな街の表情が見える

この日はいろいろな街で秋祭りが行われていました。写真は東駒形付近で撮ったものです。

このように下町情緒満載なところもあれば代官山のようなお洒落な街を通ったり、自転車で空気を感じながら走るのはとても楽しいです。

東京に長年住んでいる人はもちろんですが、地方から来て東京をまだあまりよく知らない人が参加しても楽しめるイベントだと思います。

エイドステーション

途中2箇所のエイドステーションでは、水のペットボトルやバナナなどを配っています。

ちょうどトイレに行きたいと思っていたところだったので、助かりました。

気楽に参加した方が面白い

このようなイベントに参加するのは初めてだったのですが、いろいろ参考になりました。

1,500人も参加すると、ママチャリから高そうなロードバイクまでいろんな自転車が集まりますが、本格的なサイクリストはビンディング(固定式)・ペダルの人が多いように思いました。

ビンディング・ペダルはペダルを踏み込むだけでなく反対側に上げる時(引き足)も足がペダルに付いているので力を利用できます。信号が青に変わってダッシュした際も、(体力や機材自体が負けているのかもしれませんが)どんどんおいていかれます。

ただ、信号等で止まる度にペダルを外したり付けたりと、見ていて大変そうだなと思いました。別にタイムを競うようなイベントではないので、高いロードバイクを持っていない人は新たに買う必要はありません。

今回は一人で参加しましたが、家族や友人で参加して楽しく走った方が絶対に楽しめると思います。(並列して走るのは厳禁ですが。)

なるべく早い組でスタートして、途中おいしい店に寄って食事をするというのもいいかもしれません。

ゴールは5時間後

完走証

結局ゴールしたのは5時間後の14時半でした。

予定では12時から12時半くらいには戻って来る予定にしていたのですが、困ったことになりました。

実は、来る時は妻に車で自転車を運んでもらったのですが、帰りはそのまま自宅のある藤沢まで乗って帰るというかなり無謀な計画を立てていたのです。

エイドステーションで食べた果物以外は何も食べていなかったので、とりあえずは売りに来ていたソーキ丼(800円)を食べて帰路に備えることにしました。

ソーキ丼

腹が減っていたので一気に食べてしまいました。

藤沢に向けて出発

有明-藤沢

有明を15時過ぎに出て藤沢に向かいました。

いつかは東京から自転車で帰りたいと思って今回計画したのですが、このままでは確実に日が暮れてしまうのでかなり憂鬱になりながらも出発しました。(予定ではぎりぎり日没までには帰るつもりでした。)

帰りは体力が落ちているのでなるべく坂が少ない道を計画しました。普段仕事をしている品川のビルを横目に見ながら走るのはちょっとワクワクします。

糖分が切れる前に鶴見あたりでいなり寿司と巻寿司を食べ水分補給をしました。

その後横浜に差し掛かったあたりで日没となり、買っておいたライトが役に立ちました。

暗いと安全面で不安を覚えますが、慌てず慎重に走ることに気を配りました。

戸塚まで来てホッとする

戸塚まで来ると走り慣れた道になってちょっと安心です。藤沢まで後少しです。

道路標識も藤沢までの距離を知らせてくれます。

東京から自宅まで走ってみたいと思ったのは、震災で職場から歩いて帰ることのシミュレーションをしたいと考えたからなのですが、万一歩いて帰るようなことになったら同じように道路標識を見て安堵感を覚えるのでしょうか。

19:30に帰宅

いろいろ紆余曲折がありましたが、何とか自宅マンションに19:30に帰ることができました。

朝9:30にイベントでスタートしてから10時間後にやっと帰ってきました。

それにしても、イベント参加者でこんな距離を帰ったおバカな人は何人くらいいたのでしょうか?

夜は家族で焼肉

焼肉

激しい運動をして筋肉が傷んだ場合、良質のタンパク質を多く取って休養を十分取れば、「超回復」といって以前よりもっと筋肉が強化されるらしいです。

ということで、この日はシャワーを浴びてから家族でよく行く焼肉屋へ行きました。

三浦半島一周〜初の100km超え〜

金曜夜の楽しみ

ネットでサイクリング用のルートを作成するサイト「ルートラボ」を見つけてから、毎週金曜日の夜は週末のコースを作成するのが楽しみです。このサイトについてはいつか紹介するとして、先週箱根湯本まで往復約85kmを走ったので今度は初の100km超えを狙って三浦半島一周を企画してみました。

以前自宅のある藤沢から三浦半島の南端にある城ヶ島公園まで往復しましたが、今回は城ヶ島には渡らず三崎港から三浦半島をぐるっと回り、三浦海岸、久里浜、横須賀、逗子を通って鎌倉から藤沢に戻ってくるコースで、地図上の距離は104.1km。なかなかいい感じです。

朝6:25に出発

三浦半島一周

前回城ヶ島公園に行ったのは真夏だったので朝4時に起きて4時半過ぎにスタートしましたが、今回はだいぶ涼しくなってきたので6:25に出発しました。

藤沢駅から江ノ島へ出る道を一気に南下し、その後はひたすら海岸に沿って国道134号線をひた走ります。

葉山御用邸の前を通り陸上自衛隊武山駐屯地まではそれほど高低差がありませんが、京浜急行三崎口駅の少し先まで登りが続きます。このコースではこのあたりが最も標高が高くて約80mです。

最高点を過ぎると後は三崎港まで一気に下っていきます。

三崎港はかなりのどかだ

三崎港は入り江がいくつかあって、写真はその中の一つです。三浦半島の周りはこんな感じの道が多くてのんびり走るのはとても気持ちがよいです。

三浦半島南端は海抜30mくらいの台地になっていて、城ヶ島大橋の真下を直交する21%の急坂を通って台地の上まで一気に登ります。正直ここが一番しんどかったです。

台地の上には2基の風力発電用風車が回っていたり、スイカの収穫が終わってこれからダイコンの種まきをする畑が広がっていたり、のどかな風景が広がります。

台地の上にコンビニ(ヤマザキショップ フジトモ商店)があったのですが、急坂で体力を消耗したので(手作りっぽい)シュークリームとコーラで休憩です。(汗拭き用のタオルを忘れたのでタオルハンカチも買いました。)

東京湾側はかなり単調

三浦半島は先端の標高が高くなっているちょっと変わった半島ですが、三浦海岸から久里浜までは海岸沿いの単調な道が続きます。北寄りの風が強く吹いていたので、ちょうど向かい風となりそれも大変な一因だったのかもしれません。

今回はなるべく海岸に沿って周ろうと思ったので、久里浜から横須賀へ直行せずに、浦賀〜観音崎〜走水海岸(防衛大学校の下あたり)を通りました。ここまでで約70kmです。

走水から先横須賀市街までの馬堀海岸は道路がまっすぐで道も広く、外国の海岸のような趣です。横須賀というと海上自衛隊と米海軍の基地が海岸を占めているという意識がありましたが、馬堀海岸はかなり長く感じました。

三笠公園も横須賀軍港も今回はパス

せっかく横須賀に寄ったのだから艦を見ないととも思いましたが、初の100km超えという大きな目的があるので、今回はパスしました。京急田浦駅の手前を左折し、県道24号線を逗子方面に向かって登っていきます。

最近読んだ本で、「80kmを過ぎると足に来る」という一節があったのですが、まさにその通りです。長い坂の頂上付近にあるコンビニに寄って冷たいジュースとかき氷で体温を下げました。

逗子から江ノ島まで一気に!

三浦半島の分水嶺を超えて西側に戻ってくるとだいぶ気が楽になります。

逗子駅付近はなかなか良さそうな店がいろいろあるようでかなり賑わっていました。逗子から鎌倉へ抜けると見慣れた道に出ました。

材木座海岸から稲村ガ崎〜江ノ島を通り、鵠沼海岸から北上して家に帰りました。

Runtastic Road Bike PRO GPS サイクルコンピュータ」は未だに誤差があるようで、走行距離は108.57kmとなりましたが、事前に測ったコース長から考えても今回は間違いなく100km超えを達成できました。

確かに80kmと100kmとの間には大きな違いがあるように感じましたが、ロードバイクを始めて3ヶ月で何とか大台にたどり着けたのは自分にとっても大きな自信になりました。