私の商売道具
私は仕事で2年前からMacBook Airを使っています。メモリとストレージを目一杯の8GB、512GBにそれぞれ増設し「Parallels Desktop for Mac OS(以下PD)」でWindows 7を共存させて使っています。
共有ネットワークモード
仕事で使うOracle環境はWindows側に構築しているのですが、Parallels Desktopのデフォルトのネットワーク環境は下図(PDマニュアルからの引用)のようになっており、Windows仮想マシンはMacOS側とネットワーク・アダプタを共有しているため(ネットワークについてはあまり詳しくないですが、ポートフォワーディングのような仕組みで実現していると思われます。)、MacOSから独立したサーバには見えていません。
すなわち、Windows側でリスナーを立ててもあくまでもWindows仮想マシンの中で閉じていますので、MacOS上のOracle Clientからの接続要求は受けられない仕組みです。
ブリッジイーサネット モード
仮想マシンを独自のIPを持ったスタンドアロン・コンピュータとして構成できないかということでいろいろ調べた結果、PDではブリッジイーサネット モードという構成が可能ということがわかりました。(PDマニュアルからの引用)
これを使えば、仮想マシン上のリスナーで接続要求を受け付けられそうです。
Parallels Desktop上にOracle Linux 6.5をインストールする
この機能を見つけたので、前々からやりたかったOracle Linux 6.5 のインストールをやってみることにしました。(あくまでも検証環境ですので自己責任で行ってます。)
OL6.5上にOracle Databaseを構築して、MacOS上のOracle Client から接続するまでを目標とします。
インストーラのダウンロード
https://edelivery.oracle.com/ からOracle Linux 6.5のインストーラをダウンロードします。
登録したアカウントでサインイン
Oracle Linux 6.5を選択
V41362-01(.iso)をダウンロード!
仮想マシンの作成
新規作成の方法はいろいろありますが、仮想マシンリストの(+)ボタンをクリックしても追加できます。
続行をクリック
PDではRedhat LinuxやCentOSのように正式にサポートされているディストリビューションであれば、DVDやイメージファイルを認識してインストールできますが、Oracle Linux は「その他のLinux」に分類されるため、まず空の仮想マシンを作成して後からOSをインストールする形になります。(実際はISOフィアルを認識させますが)
「ソースなしで続行する」にチェックを入れて続行をクリック
OSの選択ダイアログで、他のLinux>その他のLinuxカーネル2.6 を選択
名前は「Oracle Linux 6.5」に変更。「インストール前に構成をカスタマイズする」にチェックを入れて続行
ここでブリッジイーサネット モードの構成にします。ハードウェアタブの「ネットワーク1」を選択。
種類を「共有ネットワーク」から「デフォルトのアダプタ」に変更、NICの種類は恐らくこの設定でよいはずです。
CD/DVD1を選択
接続先に先ほどダウンロードしたISOファイルの場所を指定します。
DBサーバなのでCUPを「2」、メモリを「2GB」に設定します。
クローズボタンをクリックして、続行をクリック
インストール開始
一番上(Install or upgrade an existing system)が選択されていることを確認し(Enter)
Tabキーで「OK」から「Skip」にカーソルを移し(Enter)
言語は「日本語」を選択
キーボードは私の場合はUSキーボードを選択しました。
ストレージタイプは「基本ストレージデバイス」を選択
ちょっと次に進むのをためらってしまうメッセージですが、あくまでも仮想マシンに割り当てられたディスク領域(PDは可変サイズのファイルが作成されます。)の適用ですので、「はい」を選択します。
ここでホスト名を指定します。(私の場合は「oraclelinux6.onefact.jp」としました。)
下の「ネットワークの設定」ボタンをクリックします。
System eth0 を選択し、編集をクリック。
「自動接続する」にチェックを入れて適用をクリック
この後、タイムゾーンの設定とrootユーザのパスワード設定が続きます。
次にパーティション設定をディクスに書き込みます。私はデフォルト選択のままとしました。
次はサーバタイプによるパッケージの選択です。Database Serverという選択肢がありますが、これはMySQLサーバのことですので注意しましょう。
「今すぐカスタマイズ」ラジオボタンを選択して次に進みます。
デスクトップ関連は「X Window System」「デスクトップ」「デスクトッププラットフォーム」「汎用デスクトップ」の4つを選択します。
アプリケーションは「インターネットブラウザ」を選択します。
インストールが始まります。上記の選択の場合パッケージ数は1047個になりました。
プログレスバーが進んでインストールが完了しました!右下の「再起動」ボタンをクリックしてリブートします。
インストール後作業
インストール後の設定を行います。進むをクリック。
ライセンス情報
とりあえず全部「oracle」を入力します。
oracleユーザでログインします。
やっと完了です!図はターミナルを開いたところです。
次回はOracle Databaseのインストール・構築を行います。